DJとラップをバックにブレイクダンスをするスタイルが基本、ダンスがニューヨークスタイルであることが大切。
音楽もダンスも基本にアンブラップのスタイルがあるから、ヒップホップがクールなのだが、現代ではその肝心な部分がない.
DJはテクニックに走り、日本語のラップは念仏、無理に抑揚をつけると奇妙になる。ダンスも誰もやっていないスタイルがクールと思っている人が多い。幼稚で酷いものであっても、自己主張して話題になることが大切と思ってる。
過激な技だけのスタイルでは、サーカスや体操でダンスとは言えない。器械体操の選手が参入すれば直ぐにトップダンサーになれる。
日本のヒップホップはワイルドスタイルが最初で最後だったのかも?
ブレイキングをメインにしたダンスと思われているが、最初はラップしながら踊るラッパーのダンススタイルだった。
その後、エレクトリックブギの子供達とロックスタディ・クルーのブレイキングがメインになり、ダンススタイルが確立される。
それはDJとラップの自由なライブ感で生きるのであって、ショーアップされるとブレイクダンス感覚が失われる。
映画の影響から西海岸のロックダンスやポッピングの強いポップロックとショーダンスもブレイクダンスと思われている。
全く無縁なもので逆にブレイクダンスの良さを無くしていると言える。
映画”ブレイキン”など多くのダンス映画がショーダンス化されブレイクダンスとは言えないものが多い。
ストリートダンスの名称が一般に知られるようになったのは、1980年頃からニューヨークのマンハッタンでダンスを見せてお金を稼ぐ子供達のダンスを指して使われた言葉。
日本のストリートダンスは公園等でダンスの練習をする子供達のダンスの総称で、その内容もレベルも比べられないほど低い。
映画や芸能界のダンスは映像の完成度を上げるためで、理解し難い本物を見せるのではなく、
ショーの要素を取り入れダンスを知らない若者や一般人を感動させるための作品なのだ。
それを知らずに真似るから覚えても余興にしかならない。
最近のダンスと言われる動きはリズムやビートに合わせた体操のような動きで、感性を失うようなリズム体操になっている。幼稚園などのリズム運動と同じと言える。
ブレイクダンス以外のヒップホップと言われるダンスはディスコダンスの真似が多い。
ところがブレイクダンスを好む人でディスコでクラブダンスを踊っていた人は少ない。
後年、クラブダンスを知らない若者はソウルトレインのビデオでラインダンスのパフォーマンスがアンブラップダンス(ソウルダンス)と思っている。そのことが、世界中でダンスの間違いになっている。
それにアイドルがダンスにならない音楽で動きを真似ても、曲を踊っているのではないのでダンスにはならない。
多くが飛び跳ね、大きな振りをして見栄えを良くしているだけなのだ。
ダンスを踊る人から見ると滑稽なのだが、若者や一般の見る側の能力が低いので何でも受け入れられてしまう。
曲のフィーリング(感性)を踊るからダンスなので、学校教育のようにリズムに乗って動いていれば何でもダンスと思うことが奇妙なのだ。
ファンキーやヒップホップに表現されるものには、動きが泥臭いもの(玄人)や大人っぽいと感じる難しさが格好が良いと思うようなものを指している。
それは特徴的な型を格好良く踊る(ファンキーな動きで渋く踊る)、単純なディスコダンスのように、ビートがあれば何でも踊れるような動きではない。
それに、姿勢を正して見栄えを良くしたショーダンスやジャズダンス要素の多いものほどダサいとする。だから芸能界では使われ難い。
その意味がわからなくてはヒップホップは永遠にわからない。
DJは、ヒップホップの間違いから音楽の感性より音に関する技術や機器に要点が行き、全くダンスと無縁のものになりつつある。
日本のダンスは芸能界やダンスレッスンが金になるので子供相手のリズム体操になっている。
クラブではダンスを知らないDJがビートだけのつまらない曲をかけ、ダンスを知る人ほど踊れないと言う変な場所になっている。
最近のクラブは合コンの場所であって、ダンスを踊る場所ではないのではないか?
マイケルのダンスはキッズダンス。世界中のダンスを知らない一般人や子供に受けて金になるダンスにしてしまった事がアンブラップのダンスの衰退になってしまった。
多くの男性がマイケルの真似や、ポッピングの強いポップロック、難易度だけのブレイキングしかやらなくなったことが、クラブのダンスを衰退させていることを知らないといけない。
女性はリズムに合わせて動けば容姿で何とかなっても、アンブラップのダンスを格好良く、渋く踊れる男性が増えない限りクラブダンスに未来はない。
大人になっても子供のままのダンスを踊り続けることは、社会の他の事も何時までも同じような感覚でしかないのと同じなのだ。
どんな事にもアンテナを張り、新しい事や本物を知る勉強をしないと利用される。
若者が好む幼稚な音楽やダンスが大人社会の常識になる事は、知らぬ内に格差や社会の矛盾を増大させているのと同じと気づかなくてはいけない。
一見、無縁なように思えるが、音楽やダンスなど感性がいることこそ大切で、それも含めて勉強する事が社会の矛盾を知る事となる。
大人になれない若者や大人になりたくない若者が増えるほど、社会を自由にしたい権力者にはやりやすくなるのだ。
弱者を利用して支配する者に協力しているのと同じことだと気づいているだろうか?
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